朝から、「選挙に行くぞ!」という父の声に誘われて、朝早くから8:00だったか、兵庫県知事選挙に行った。
父に、喜寿を迎えると、老年学のいうとおり、面白いものがなんにもないから、選挙ぐらいしか面白いもんないでしょ?と言うと、外に出るイベントがそれしかないからと、しれっとした反応。
父は早くから斎藤知事が再選されることを知っていて、マスメディアの報道から、本人が悪くても悪くなくても、若干危機感を覚えていたので、誰に入れたのか分からない。
母が一番早かった。
戦争後に生まれた二人だから、それなりに昭和を生きてきたこともあり、今回は複雑。
私は、選挙もさながら(無料というものが好き)東京の母のいとこから、「はにわ展」をやるから、テレビ面白いよと、もらったばかり。
光る君へと重なる時間帯で、録音をするか、ストレスが溜まっていた。
後でプラスがあることを忘れていたのをすっかり思い出したが。
さて、6:00頃早めに放送がされていたので、ラッキーとばかり途中から観ていた。
ロバート秋山がとても面白い演技をしていた。
ただひたすら和歌を復唱するのみ。
昔、同じ大学に入ったおぼっちゃまくんに、男子校でのひたすら覚える古典の授業で、一つの和歌を何回も繰り返す授業があったという話を聞いたことを思い出して没頭する。
終わった途端に笑いが止まらなかった。
皮肉にもお話自体が高低差があんまり激しくなく、54帖の紅葉とか、言っている人もいたが、そういや、明石の君の話が特になかったなと、紫式部にスポットを当てての話つくりだったので、ちょっと拍子抜けしたのか。
ふと、先日、お坊さんがスクーターで目の前を通っていったことを思い出し、西宮になんか用事でもあるのかなくらいしか思わなかったのだが。
いざ、Eテレのはにわ展をみると、演出にテンションがあがり、見ていた。
父はディーガーに録音していたみたいで、今朝早く母に番組を宣伝していた。
はにわの猿にディレクターが熱を上げて説明していたのを見て、あの猿のはにわのイヤリングが出たら、買おうかなと思っていた。
番組が終わり、光る君への早めの放送の次の番組が何であったかを知るために悩んでいたが、勝麟太郎と書いてあったので、勝海舟かと、安心。
はにわ展の続きも岡本太郎と、坂の上の雲だったので、やっぱり見ていた。特に正岡子規のあたり。
開票速報で、斎藤知事が再選されたので、よかったと思う他に、「なんでだろうな。」と、悩んでいた私もあった。
理知的に考えて不可能ってもんに見えたのだが。
そういや、職場になる前の首相と、選挙前の知事、上皇様のおつきの人とか、窓口でクレームがあったのか、争っていたのを目撃したことがあり、それと関連しているのかな?と、少し居場所自体に悩んでいたこともあっての退職だったので、「なんでかな?」とばかり、悩んでいたので、たぶん顧客を傷つけたことは、物理的にもなかったんで、精神的なものかな?と、伏せたこともあったが、そういや、全世界的にウィールスが、流行っており、パソコンも、精神も体力も皆やられているところに、不意打ちで地震速報とかも頻繁に流れてきたので、それかなと、自分の治癒力を信じて、傍観することにした。悪い意味でも、いい意味でも。
お金を持ってないので、カメラもスマホも外には出せず、散歩に行っては、外のベンチに座って、周りの様子を見るだけ。
だから、被写体には被害も加えず、人には迷惑をかけていないとは思っている。
8月あたりから、須磨寺に行きたいと思っていた。須磨水族館がリニューアルされたと聞いていたので。生物が好きなので、行こうかなという本音も行動の裏付けにあった。
前回は、たまたま、須磨寺に足が向いたので、行こうと入ろうとしたのだが、御朱印帳を忘れたのと、偶然結婚前の眞子さまを見かけたので、確か恐れ多くって、引き換えしたような。
二度目は、電車に乗って須磨の近くまで来たのだが、ミスタードーナッツの看板を見て、ふと眠気が襲ってきて、乗り過ごしたような。
水道橋でも東大前で、眠気を催し、寝て東京見物の最大の目的がなされなかったので、古典授業は、ずっと寝ていたこともあり、高度な学術のところでは寝る癖があるのかなと、今諦め中なのだが、折角だし、須磨寺行ってきたら?と、玄関口で誘う母の言葉にも妙にリアリティがあり、現実味を帯びてきたので、暫くしたら行く気になるかもしれない。
ま、そっとしてある。
小学校の頃より有名な明石の源氏の話であるが、京都にいても、大阪にいても、舞鶴にいても、兵庫にいても、東京にいても、誰もかしこも、疑われ、人の噂が七十五日で消えると言えども、消えず、火のないところに煙は立たないと言えども、噂が立ち、梨花に冠を正さずといえども、疑われると、石橋を叩いても渡らない日々を過ごしていたら、瞑想の毎日なのか、ふと、選挙って、出直しがあり得ると仮定しても、須磨寺に行けばいいとか、言う人おったな、と、思い出して、行ったんではないかという人を二人知っている。
神戸新聞にも、デカデカと第一面記事に、須磨寺が載っていたなぁと、思い出した。
光の君への番組では源氏物語の話は詳細には書かれていないが、(作者の自著伝なので)、全冊漫画を読んだという、お金持ちや、勉強していた人たちには、明石の君っておった、と、思い出すこともあろうかと。
これは妖怪四谷怪談にある、油すましなのだが、江戸の風物詩といえば、妖怪大全であろう。
昔、行っていた高校で、文芸部が予算の都合上、とじてしまい、同人誌として、学校内で非公開なのか公開なのかよくわからないサークルをみんなで続けていたのだが、密かにデビューしていた友達が、描いていた漫画に、すまちゃんという油すましを登場させていて、いいわけ巫女とかとの、会話とか、幽霊雑誌とかそんなことで、話しては揉め、揉めては話し、すまちゃんの飼い主はカトリック信者なので、すまちゃんは、ただじっと、すましているだけだったという設定のもと、漫画が行われていたことも思い出した。
斎藤知事のニュースでは、フェイクかな、と思いつつも、テレビに向かって怒る両親をただただ、油すましのように黙ってみるだけの日々を過ごしていたのだが、名前がすまあたり、誰か、源氏の出直し選挙で京都へ返り咲いた話のため、わざわざ、須磨寺に行ったんだろうと、安心して黙殺。
そんなわけで、昨日はテレビ番組にこと困るということは、一切なかった。
余談だが、昔の古典に「埴輪を娶る」という記述があるのだが、目がくり抜かれているし、当然かなと思ったネタがあったのだが、確かそのネタは使われなかったと思う。